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ファーストピアスの作成について

Kクリニック (東京都新宿区) 美容外科ドクターからのアドバイス

少し長い文章ですが、ほとんどのトラブルへの対処方法が書かれています。参考にして下さい。


 

ピアスとは本来突き通す、とか言う意味ですが、その名の通り、皮膚の一部に穴を作成して、オシャレを楽しむものです。

ピアスホールをきちんと作るには、まずきちんとしたファーストピアスの選択が大切です。ファーストピアスとは、

ピアスホールをきちんと完成させるためのピアスでホールが完成する 4〜6週間は通常付けたままにしておくピアスです。

まず、このファーストピアスを装着すると、そのピアスの周囲ははじめの瞬間には皮膚がないのです。つまり、

ファーストピアスは直接皮膚のない部分に長いあいだ触れているものですから、反応性の少ないものが理想です。

金属であればチタンのもの、もしくは他の金属であってもその上にしっかりと金を貼ったものか、シリコン等の安定した

金属成分の溶け出さないものが理想です。また、ピアスホールはセカンドピアスを付ける際にスムーズになるように

多少は大きめに作らないといけませんので、少し太いものがお勧めです。

人間には傷を治そうとする力があるためにファーストピアスに接触している部分に正常な部分から皮膚が張っていき、

皮膚のない部分をなくそうとしていきます。通常の日本人の耳たぶなどの厚さですと、ファーストピアス周囲に皮膚が

貼るのに、3週間ほどはたっぷりかかります。ただ、この時点では、できたてのホヤホヤの皮膚であるために、

まだ完全にホールが完成したとはいえません。この後、1〜2週間して、このホヤホヤの皮膚がある程度しっかり

するまで待つ必要があり、このため 4〜6週間はファーストピアスをつけている期間が必要なのです。

ホールがしっかりとした皮膚で覆われ、きちんと完成する前にファーストピアスをはずしてしまったりすると、

完成しかかっている穴が部分的にふさがってしまったり、またピアスを入れなおそうとする時に穴の皮膚を傷つけて

感染を起こしたり、せっかくできかけていた皮膚の一部を変なところに舞い込ませてしまったりして、トラブルの元に

なるのです。舞い込んでしまった皮膚の一部は、やはり内部で垢をつくるので、これが耳のなかにたまって、

しこりになったり (これは手術で摘出しないとなおりません。) これに何かの拍子にバイ菌が付いたりする事を

繰り返したりすると、ケロイドなどの原因になったりするのです。この、しこりやケロイドは、ピアスホールを作る際に

一番多いトラブルであり、これはひとえにファーストピアスを安易に抜いたり、入れ替えたり、非常に早期にオシャレ

のためにセカンドピアスに変えてしまったりするために起こる事で、きちんとした指導があれば、そのほとんどが

防ぎうるものなのです。また、このようにファーストピアスは長く付けておくものですからきちんとした管理が必要です。

付けたまま放っておくと、やはり感染の原因になってしまいます。ですから、ファーストピアスは耳タブの幅より、

やや長めの物を選び、1日に1〜2回、耳たぶの穴のピアスを前後に動かして下さい。

そのような動作が実は、一番重要なのです!!

あまりいじらずに怖がって消毒薬を塗りたくっているだけの人が高率に感染を引き起こします。

それと、キレイにシャワー等の流水で、石鹸の泡を用いてよく洗う事が大切です。

このあと、医師に指示されている消毒があればその指示に従いますが、通常この洗う作業のみで十分な事が多い

です。消毒薬は使うとすれば、かぶれない程度のそんなに強くないもので、水っぽいものかゲル状のものが理想で

しょう。軟膏・クリームタイプのようにべとついていたりするものは、次回洗う際に取りきれずにかえってバイキンの巣

となったり、時にファーストピアスの金属成分が溶け出して金属アレルギーを生み出す原因となったりするために、

不向きです。これを 4〜6週間繰り返して下さい。

くれぐれも自己判断で抜かないようにして下さい。

初めてオシャレのためのセカンドピアスが腫れてできることになります。

セカンドピアスはご本人さんがアレルギーなどなければ、種類には問題はないでしょう。

ただ、アレルギー体質のかたはポストだけでも、チタンかシリコンのものを普段から使うようにお勧めします。

それ以外に、ファーストピアスをつけている期間には、パーマ・カラーは避けるようにしてください。

これらは還元剤・酸化剤が含まれており、皮膚の張ってない部分がこれによりかぶれたり、ファーストピアスの

金属を溶かしたりして、必ずトラブルのもとになります。

また、美容院でも、ピアスをはずさないとこれらの処置はしてくれませんよね?ファーストピアスを早期にはずす事は、

先ほどからも述べているようにトラブルのもとになりますので、この意味でも、この時期のパーマ・カラーは

お勧めできません。もちろん、特にはじめの4週間はプール・海も行けません。この注意を守った上でさらに、

変な痛みやかゆみがでたり、4〜6週以上経っても、まだ血が付いたりぐじゅぐじゅしているようなら、

これは何らかのトラブルを抱えている可能性がありますので、早めに医療機関を受診して下さい。

ピアスをあけてもらった医療機関か、美容外科・皮膚科・形成外科を標榜しているところが良いでしょう。

この場合、自己判断で抜いてしまってから行くのではなく、シャワーで洗って様子を見つつ、なるべく早めに診察に

行くのがお奨めです。例えばバイ菌が多少いる場合でも、シリコンの輪のようなピアスに変えて、より洗いやすく

した上で、ピアスホールをそのまま完成させる事ができる場合が非常に多いものだからです。

いったん抜いてしまうとこのようにはいきませんし、中に先ほどいった皮膚の一部を下手に残してきてしまう可能性

が高くなります。また、ピアスの位置が気に入らない場合には早めにファーストピアスを抜去して下さい。

数日から一週間以内でしたら、ほぼあとかたなく穴はふさがります。ただし、それ以上経ってからファーストピアスを

抜いても完全には穴がふさがらない可能性もありますし、先ほど述べたように皮膚の一部を中に残してきてしまう

可能性が出てきて、トラブルの元になります。

1ヶ月ほどして落ち着いた上で、気に入った場所に開け直すと良いでしょう。


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